「Lenovo Mirage Camera」を使ってWebVRをやってみた(画像編)。
5月9日に念願のVR180撮影可能なカメラ、miragecameraが届いたので、
実際使ってみてのアレコレを書いておきます。
目次
miragecameraの画像形式
2日ほど前、待ちに待ったLenovo mirage cameraが届いた。
これでVR180の写真が撮影出来る!とドキドキ。これが1万ですよ!
で、実際試しに撮影したものがこちら。
事前に調べて知っていたとは言え、拡張子が「.vr.jpg」というよく分からんもの。
PC上で見てみると、正方形の単一の画像ファイルとして認識されている。
サイズは3016px*3016px。dpiは96。(72じゃないのか。)
これを「VR180Creator」という公式で出しているソフトに通すことで、
いわゆるステレオ画像が作成される、という手順らしい。
とりあえずそのままOculusGoにぶちこんでギャラリーで見てみると
「360度3D」として認識され、とは言え前面180度にしか表示されず、しかも平面っぽく見える。
んー?まぁメーカー違うしな、と考えつつ通常のVR180形式であるSideBySide(SBS)に変更を考える。
見るにはどうすれば良いか?
ここで登場するのが先程の「VR180Creator」というまんまな名前の公式ソフトだ。
これに先程のファイルを入れると一瞬で分割されると言う。何て便利なんだ!
PCで立ち上げるとまずは動画の画面。
右側の「写真」に合わせるとこうなります。
「写真の分割」は「.vr.jpg」を分割してSBSにしてくれる、ということなのかな?
「写真の結合」はちょっと意味がよくわからない。
「写真の変換」は更にわからない。180度撮影を前後行え、ってこと?
と思いながらも、まずは「写真の分割」だ!
普通に読み込むだけで一瞬で完成。
分割されました。2つのファイルに…。
いや、まぁ間違ってないけどさ。SBSっていうのは
こういうのを言うんであって、間違えても
こういう風に2つのファイルが別々に出来るものでは無い。
仕方ないのでフォトショでこれを繋げましたわ。
再度OculusGoに入れると、
今度はバッチリ!3Dに見ることが出来ました!
もちろん、PC上では単なる平面画像ですが…。
しかし、これは中々悪くない。てか画質も動画は知らんが
写真はそれなりに楽しめそうなレベルじゃないですか。
しかし、これ毎回
miragecameraから取り出し→VR180で分割→フォトショでつなげる
ってやるのか?と不安になりました。
しかし、世の中には能力がすこぶる高い人間と言うのが居るもので、
batchconvertvr2sbs
という素晴らしいソフトを開発して下さったTimoさん(?)という方に感謝です。
miragecameraで撮影した「.vr.jpg」を
DandDするだけでSBS画像に仕上げてくれるという
最高のソフトを提供してくれています。
これで目標であるVR180での
タイムラプス撮影なんて出来ちゃうんじゃない?と意気揚々。
そう思いながらmiragecameraの設定を見ると、
タイムラプス撮影もシャッタースピード調整も無いという
クソ仕様だということに今更ながら気づくわけなんです。
マジかよ!アホかよ!!
WebVRで表示するには
というわけで今度はこれを、人に見せるためにはどうすれば良いのか?
を考えました。みんながみんなHMDを持っているわけでは無い現状、
基本スマホとダンボールが最短ラインなわけで、
そうなるとスマホで見える環境を整えなければいけません。
私は過去にwebVRで360度画像を見るというものを書きましたので、
それをベースに今度はVR180度画像に置き換えれば簡単にいけるんじゃない?
と思っておりました。
結果、出来なかったわけで…。
VR180画像がガッツリ360度に横に倍に引き伸ばされて見えます。
そう簡単な話でも無かったなぁ…。どうしよう。
ここでまた色々調べてみると、
やっぱりいました。
3Dステレオ画像をA-Frameで見られるようにしている剛の者が。
詳しくはわかりませんが、
https://github.com/oscarmarinmiro/aframe-stereo-component
これを公開している人が居たわけです。
「aframe.io component to enable separate eye rendering of objects, plus stereo video rendering (full 360 or half dome) 」
こう書いてあることに一縷の望みを託してDL。そして中身を読み漁ってみました。
中には色々入っていましたが、
狙い通り3Dステレオ画像を表示する機能を持ったjsが入っており、
それを表示させているhtmlが入っていたわけです。
問題はそれが全て「360度3D画像」のステレオ表示だったので、
力技でこういうのを作りました。
↑左目用。左半分が白で空白。
↑右目用。左半分が白で空白。
こうすることで疑似的にVR180ステレオ3Dが行けるはずだ!と。
で。これを多少書き換えて作ってみたのがこちら。
たかなすび公式サイト上にテストで作ったVRページ
さぁ、ここまでやってさらにネックが一個出てきました。
OculusGoのFirefoxRealityでしか表示されない…。
スマホのFirefoxやChromeで見ると、何か縦になったり凄い勢いで勝手に動いたり、
全く使い物にならないのです。
色々考えましたがこれは単純に、
スマホ版のFirefoxもChromeも3Dステレオに対応していない、
という話じゃないだろうか?と考えております。
いや、私の設定ミスとかあるのかも知れませんが、
それはそのうち対応出来るか試してみる予定です。
やってみて思うこと
ここまでやってみて思うことは
「VR180、こんな面白いのに今後普及する兆しが全く見えねぇ!!」
ということです。
先程のVR180Creatorもアップデートする雰囲気ないし、
スマホでmiragecameraを操作や設定する「VR180」もアプデしてないし。
何よりVR180 カメラを今後出そうとしているのがinsta360(それも延期中)だけ、
という時点で、何か色々悲しいものがあります。
HMDがデカくて重くて高いのと、
スマホで見るとショボいってのと、
そういう要素が色々あっての現状なんでしょうけど、
でも、実際めちゃくちゃ面白いコンテンツなんです。
というわけで、当分はmiragecamera使って
チマチマと撮影だけは続けて行こうかと考えております。