富士山静岡空港と大井川鐵道
2019年1月14日 投稿者: たかなすび 0

富士山静岡空港と大井川鐵道

富士山静岡空港と大井川鐵道

朝8時半、友人とともに三島を出発。目指すは富士山静岡空港です。

三連休なのに暇なおっさん二人で「行った事無い場所へ行こうかね」という流れなのでノープラン。毎回そうだが。で、せっかくなので今回はナビを使わずに、看板だけを頼りに下道だけでダラダラ行こうよ、となる。(前日に軽く調べると、上使って一時間半、下道で二時間だったので。)

学生の頃からの友人重岡は転勤族。卒業後も年に数回、一緒に遊びに行ったり、飲んだりする仲。そんな彼が一年ほど前、偶然私の地元に引っ越してきた。私も半年ほど前に、家の事情で実家に戻ることになったので、地元周辺を中心に良いペースで遊んでおります。

適当に面白そうな場所があったら、寄りながら行こうかねぇ、と話しつつ進むが…。所詮県内。ほぼ知ってる訳です。静岡県東部伊豆に住んでる人間は、中部くらいまでは何だかんだで行く機会もあるので道も知ってるんだよね。(西部は未知のエリア)

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なのでノンストップでやって来たのは「道の駅宇津ノ峠」。全く初耳の道の駅。大きい訳ではないが、ほどほどの居心地。

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休憩スポットで必ず食い物を買う重岡は、おでんを購入し「寒い寒い」と言いながら外のテラス席で食べていた。何故、中で食べないのか?

そこにある地図を見ると、どうやらここは静岡市と藤枝市のちょうど境にあるようだ。そこから、目の前の道を進めば、富士山静岡空港方面。いつものように下らない事を話しつつ、道の駅宇津ノ峠からは小一時間ほどで空港に到着。

駐車場無料という太っ腹な空港。というか地方空港はどこも駐車場無料っぽいな、何て話をしながら進む。規模としては小さめ。沼津駅よりちょっと大きいくらいの印象。重岡は「すげー!地方空港なのにでかい!」とか言ってるわけで…。山口出身の彼は岩国空港が比較対象なので、そういう反応になります。

そこでわざとらしく「ハワイ島のコナ空港よりはデカいね」と過去に行った事のある空港自慢を始めてみると、悔しそうな声を出すS。彼はドMなのでちょうど良い会話となる。

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中へ入ると。おー、まさかの!!沼津駅より店数が少ないじゃないか!!

一階にコンビニ、二階のフードコート(3店)は満席の数十分待ち、他にお土産物屋さん1店、カフェっぽい店1店、何故かドラッグストア1店!以上!
案内板を見ると、二月や三月に開店するというお店が結構あるみたいなので、春になったら充実するんかね。いや、だとしても少ないわな、これは。こういった店は後で覗くとして、まずは三階の展望デッキへ。

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結構人が多かったのは、写真にある飛行機が到着するところだったからのようで。一段落したら一気に人が居なくなった。

こじんまりとした良い空港だなぁ。キッズスペースもあるので、家族連れにはかなり良いじゃないかね。上の写真、撮影する時は一脚を持って眼の前のフェンスに立てかけるようにして撮ったわけだけど、ちょうど良い具合。持っている手が寒かったけどね。安定はホント良い感じでした。

それから10分ほど待ちつつ、スマホで次の飛行機の時間を調べつつ、1時間くらいは飛行機が飛ばないと分かったので、下のフードコートへ移動。おー、さっき見た時から待ち時間が変わっていない。こうなるともうこの空港に用は無いので、近くのラーメン屋でも探しましょう、となりました。

この時、時刻は14時過ぎ。そう、店に到着する頃には閉まっているわけです。大体ラストオーダーって14時や14時半だから。フレンチラーメンなど気になるところもあったけど、開いていないのではどうにもならない。で、こういう時に強いのは通し営業をしているチェーン店になるわけで、五味八珍へ行きました。

昼食後、せっかくだから近くにあるという蓬莱橋へ向かう事に。蓬莱橋は世界最長の木造歩道橋として、ギネスブックにも登録されている橋。が…。ナビ不使用の看板頼みで来た為、全く別のところ「島田大堤」へ到着。

この一帯は「島田宿 大井川 川越遺跡」と呼ばれているところ。江戸時代、東海道の難所と言えば「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と歌われている通り、箱根の急坂と大井川の渡河は非常に大変だったわけで。

この大井川に橋が無かったのは、軍事的な理由と言われていたり、人足の規模が大きすぎて、橋を架けると1000人規模の失業者が出てしまうため、と言われたりしています。そう、このエリアには渡河を助ける人足が待機所があったんですね。

時代劇やタイムスリップモノなんかだと、確かに川を超えるのに、渡し船では無く人足が肩車したり、輿のようなもので運んだりするシーンが出てきますが、その元ネタがここだったわけです。


これは見るしかないな、と重岡と二人でブラブラ。そして終了。古い街並みが残されているのはほんの50m程度。あっと言う間に端っこまで来てしまった。なのでここから折り返しで、一軒ずつじっくりと、お宅拝見です。

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そして川側の最後にあったのが「江戸コーヒー」と書いてある謎の茶店「川越茶屋芭蕉庵」。

このお店、Google検索して表示されるリンクを見てもサイトが消失しており、何とも言えない風情を感じる。そして江戸コーヒー。飲むしかあるまい。

頼んでからおよそ15分。結構かかるなー、と思いながら周囲を見渡すと、デカく「猪突邁進(猪突猛進のオマージュ)」と書かれた猪の絵やら、瓦に絵が描かれたものが陳列してあり、何とも手作り感あふれる佇まいである。入り口にはステンレスバケツで焚き火がされており、この寒空の中、敢えて良い言い方をすれば「和風のテラス」での喫茶を楽しめるような配慮がされている。煙の向き?あぁ、もちろんこっちに向かってくるよ?


そして出てきた江戸コーヒー!おお、これが!!抹茶茶碗に入っているんだね!?お話をお店の方に聞くと

お店の方「茶碗にコーヒー入れて飲めば、江戸っぽいでしょ?」
俺「お、おう…」

言ってしまったが、全く同意しかねる。しかし、まぁ飲んで見るか。うむ。コーヒーですね。普通の。隣の重岡は江戸コーヒー(アイス)。こちらは普通のコップに入っている。

俺「おじさん、江戸アイスコーヒー、普通のコップじゃないっすか!?」
お店の方「こんな寒い日にアイス飲む人居ないと思って持ってこなかった…」

苦悶の表情だった…。そうだよな、こんな寒い日にアイスコーヒー頼んでんじゃねーよ!重岡!!

江戸コーヒーを堪能し、河川敷でちまちま写真を撮影した後、大井川鐵道の撮影スポットへ向かいます。
※後から知ったのだが、江戸コーヒーは「茶筅で泡立てて飲む」スタイルを売りにしているそうで。おっさん!俺ん時そんなん一言も言わなかったじゃん!!そのまま飲んだよ!!

適当に走りながら良さそうな撮影スポットがあったら写真を撮ろう!と言いながら、ほぼ撮影せず。しかし、一箇所だけちょうど夕暮れが良い感じの場所があったので撮影。

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このスポット以外、大井川沿いは採石場みたいな感じのとこばかりで、どうやって撮影しても必ず重機が映る、という悲しい雰囲気でした。

ちょうどこの時期は、例年に無く雨が降らなかったとかで激流で名高い大井川が、その辺を流れる小川クラスにちょろちょろと流れている程度。江戸時代の人が見たら驚くレベルで水が無かった。


そして到着したのは、道の駅川根温泉。

この道の駅は温泉施設があるのだ!大人気らしく、駐車場もいっぱいで警備誘導の方がいるレベル。この周囲に民家は見当たらなかったので、わざわざここまで来ているのだろう。泉質も非常に良い感じで、温まる。というよりも熱い!!露天には複数湯船があるのだが、どれもたくさん人が入っている。そんな中、一番上でおっさん一人しか入っていなかった風呂があった。それがとんでも無い熱さ!なるほど、だから一人しか入っていないのか!

あの人はきっと江戸っ子なんだ…。そう言いながらすごすごと下のぬるい(と言ってもちょうど気持ちが良いレベルの熱さよ)風呂に移動する俺と重岡。負けたとは思わないが、何か後ろ髪ひかれる思いを持ちながら、温泉を後にした。

この後、体重計に乗った重岡に衝撃の事実が発覚するが、それはここでは書かない。いや、書けない。というわけで、今回のルートはこちら。今回も非常に楽しめました。